どーもpunioです
先日シンガポールの本屋さんで、SPGアメックスを提示したら、かざすだけで決済完了してしまいました。そして、よくよくSPGアメックスを見てみると何やら電波マークのような記号が書かれています。この写真でいうと右側中央の4本の電波のようなマークです。この記事ではこのマークの正体と、このマークがついたオススメクレジットカード5選とクレジットカードのお得な申し込み方法も紹介します!
目次
世界展開するアメリカンエキスプレスのExpress Pay
このマークについて帰国後に調べてみましたがあまり詳しい情報は出てきませんでした。どうやらアメリカンエキスプレスは海外でこのサービスを展開しているようです。このサービスですが、「Express Pay」と呼ばれています。
よくよく思い出してみるとシンガポールで暗証番号(PINナンバー)を入力する端末にこんなマークがついていました。電波マークばっちり書いてあります。
さらにさらに思い出してみると、アイスランドに行ったときのコペンハーゲン空港のクレジットカード端末にもこの電波のマークがついていました。クレジットカード読み取り端末のイメージはこんな感じです。暗証番号を入力する端末の上側にかざす感じでした。そのときは、デンマークのiD的なものかと思ったんですがまさかこんなことになっていただなんて。
イギリスではさらに進んでいて、スマートフォンにAMEXアプリをインストールすると、スマホでもExpress Payが使用できるようになりました。Apple StoreかGoogle Playからダウンロードできますが、日本からだとダウンロードできないようになっています。きっとすぐに使えるようになると思いますが、クレジットカードはJCBと共に加盟店を増やしていますが、果たしてこれはどのように展開していくのかが気になりますね。
FelicaとNFCとスマートフォン
日本でも非接触で決済するサービスがあります。最初はSuicaから始まり、今では、iD・QuickPay・waon・Edy・nanacoなどなど様々な種類のタッチするだけで支払ができるカードが多く使用されています。これらに共通すること。それはFelicaという技術を使用していることです。
このFelicaですが、日本にとどまらず、世界初採用の香港オクトパス、シンガポールのEZ-linkなどで採用されています。高速通信できるのが特徴で自動改札機などで使いやすいためです。2004年になると、NTTドコモの携帯電話にこのFelicaが搭載された「おサイフケータイ」が登場します。皆さんのスマホにはこのマークついていませんか?ついていればおサイフケータイ対応です。
おサイフケータイを活用して作られたモバイルsuicaは、とても便利で私はよく使っています。携帯電話でチャージもできて改札も通れる。駅の券売機の列に並ぶことなく改札をスイスイ通れるなんて、まさに優先搭乗ですね。これらすべてFelicaと呼ばれていますが、別名NFC typeFとも呼ばれています。NFC=Near Field Communication(近距離無線通信の略)
このFelicaは2016年に発売されたiPhone7にもついに搭載されて(apple pay)、今までおサイフケータイがないと生きていけなかったユーザーがiPhoneに変えるなど、社会への影響も大きかったですが、この裏でNFCがじわじわと勢力を広げていたのです。
NFCには type a/bという規格も存在します。こちらは、ICテレフォンカード、タスポ、運転免許証、パスポート、住基カードなど様々なカードに使用されている規格です。そして、皆さんのスマートフォンんの裏側、もしくは設定画面を開くと、このマークがあるのではないでしょうか?
このマークこそが、NFCに対応しているというしるしです。3年ほど前あたりから、いろいろなスマートフォンにこのNFCマークがつくようになってきました。
そして、先ほどのExpress PayはこのNFCの技術を使用しているんです。だから、スマートフォンでタッチするだけで支払ができる。まるでSuicaのような使い方ができるようになるんです。
タッチして支払えることのメリット
一方で、このように思う方もいるかもしれません。タッチして支払えることに何の意味があるの?別にクレジットカードを店員さんに渡して暗証番号を入れればいいだけでしょ?わざわざ新しい機能を乗せなくても・・・
日本では確かに暗証番号を入力する手間が省けて便利という事があげられますが、このタッチして支払ったから安くなるなどはありません。
タッチして支払うというと、電車に乗るときに使用するSuicaやイオンのお買い物で使用するwaonなどがあげられます。こちらはプリペイド式なので、現金を入金して使用するタイプです。こちらはどちらとも発行枚数5,000万枚を突破しておりかなりの方に利用されています。
一方で、AMEX Express Payや三井住友のiDなどポストペイと呼ばれる後払い方式はクレジットカードを作成しないと会員になることができません。参考までにiDの会員数は2,000万人となっています。日本ではクレジットカードというだけであまり使わない方が多い中で、さらに煩わしい手続きをしてまでタッチして支払うという事に興味がわいていないのかもしれません。
しかし、海外での利用となると事情が異なってきます。こちらの記事でも少し触れていますが、海外ではクレジットカードの犯罪がかなり発生しています。
なぜクレジットカードの情報が盗み取られてしまうか。どのようにして犯人は情報を盗み取るのかについて少し説明します。一つ目はレストランなどテーブル会計のお店の場合。食事を食べ終えた後、お会計を頼んだ後店員さんが料金を受け取りに来ます。そのときにクレジットカードを渡してしまうと、店員さんはお店の裏でクレジットカードの磁気情報をお店のレジとは別の装置で読み取り、クレジットカードを複製してしまいます。
そして、何食わぬ顔で戻ってきてお会計が終了となります。その後、帰国した頃にコピーした偽造クレジットカードでお買い物がされてしまうという事です。店員さんにクレジットカードを渡してはいけないとよく聞きますが、このような場合は店員さんについて行っていいのでしょうか?
店員さんについて行ってもクレジットカード情報は盗まれてしまうんです。もう一つの手口がこちらです。レジでクレジットカードを差し出して、普通にお会計が終わりました。しかし、その後クレジットカードが不正利用されてしまうことがあります。これは、レジにカメラを取り付けて、クレジットカード番号やセキュリティコードなどを撮影して、その情報で不正利用するというものです。
こうなってくると誰も信用することができませんよね。しかし、ここにタッチして支払うという事にメリットが生まれてくるんです。このExpress PayなどNFCを利用した通信は間に紙を挟んでも通信可能です。という事は、クレジットカードを紙で包んで券面が見えないようにした状態で支払うことができるという事です。
スマホのアプリなら、そもそも大事なクレジットカード券面が表示されないので、クレジットカードの犯罪から身を守るという観点でいうと、とても安心できる支払方法です。海外では現金をあまり持ち歩きたくないですよね。しかし、クレジットカードを利用してこのような犯罪に巻き込まれるのも避けたいものです。こんな時にタッチして支払う事ができるというのはとても便利です。
ところが、このタッチして支払う場合、日本と海外で仕様が異なっているのです。日本ではFelica方式が主流ですが、海外ではNFC type a/bが主流になっています。そして、日本でよく使用されている、タッチして支払うサービス(ポストペイ方式)は以下の通りです。
- iD(三井住友VISA)
- QuickPay(JCB)
- VISA Touch / smart plus(三菱UFJニコスVISA / Mastercard)(サービスほぼ終了)
これらすべてFelica方式で日本以外では使用できません。海外でこそ使用したいのにこれでは使えませんね。しかし、これから紹介するクレジットカードであれば海外で使用することができます。
海外での使用方法
海外でこのタッチして支払いたい場合はどのようにしたらいいのでしょうか。日本ではwaonで支払いたい場合は「waonで。」iDで支払いたい場合は「iDで。」と言えば通じますよね。海外でも同様に通じます。
- アメリカン・エキスプレス・カード「Express Pay プリーズ」
- VISA payWave「payWave プリーズ」
- Mastercardコンタクトレス「Mastercardコンタクトレス プリーズ」「Mastercard PayPass プリーズ」
マスターカードだけ2つの言い方があります。それは、つい最近PayPassという名称からコンタクトレスという名称に切り替えた為です。これが店員さんに浸透しているかはわからないので、店頭の端末を確認して、そこに書いてある文字を見てどちらを伝えればいいのかを判断しましょう。
こちらのロゴの場合は「pay pass」と書かれているので、「ペイパスプリーズ」と伝えればOKでしょう。そのほかの言い方だと、「タップ」や「NFC」と伝えてもOKです。
こちらのロゴの場合は最新なので「コンタクトレスプリーズ」と伝えればいいでしょう。
実にややこしいので、クレジットカードの券面を見せていうのが一番いいと思いますが、クレジットカードを見せてしまっては、せっかくセキュリティが高いというのに意味がなくなってしまいますのでお気を付けください。
海外でもタッチして支払うことができるクレジットカード
アメリカンエキスプレスカード
一番最初の見出しでもお伝えしているアメックスカードは対応しています。特におすすめなのがSPGアメックスです。年会費は3万円ととてもお高いですが、ウェスティン東京やセントレジス大阪など高級外資系ホテルに年1回無料で宿泊できてしまいます。こちらの記事でもSPGアメックスについて紹介しています。
三井住友VISAカード
三井住友VISAカードを所有していれば、スマホアプリの三井住友VISAカードVISA payWaveアプリを、「おサイフケータイ(NFC対応)」対応スマホにインストールすれば使用することができます。三井住友カードホームページによると、提携カード(ANAカードなど)は対応しておらず、プロパーカードが必要です。
クラシックカードAを申し込んだ場合、年会費が1,500円+税(初年度無料)となりますが、マイ・ペイすリボに設定して、毎月の支払金額をショッピング限度額上限まで上げて設定しておけば、年会費は無料でリボ払いの手数料も無料で、三井住友VISAカードのプロパーカードを所有・利用することができます。
銀行系のプロパーカードは審査が厳しめなので、ゴールドカードなど審査に通らない方もいるようです。もしそのステイタスに興味がある方はゴールドカードなどを取得されてはいかがでしょうか?
この三井住友VISAカードですが、スマホにアプリを入れる必要があります。そのアプリを海外で起動するときですが、Wi-Fiではなくて3G回線が必要になってきます。ただタッチして使用する分には圏外でも問題ありませんが、アプリで履歴を見ようとするなど、日本のSIMカードで3G回線の通信をしてしまうと通信料金がとても高くなってしまうので気を付ける必要があります。
そこで、現地SIMに変更すれば通信料は問題ないと思いがちですが、SIMを変更すると起動できなくなってしまうことがあるので、海外でアプリの起動は難しいと思われます。
ドコモdカード
NTTドコモが発行するdカードもスマホアプリの「iDアプリ」の最新版が入っていれば使用することができます。年会費は初年度無料、その後は1年で1回利用すれば無料、利用がない場合は1,250円+税が必要になります。もしゴールドカードを選択した場合は10,000円+税となりますが、空港ラウンジが無料で使用できるなど、ゴールドならではの特典がついています。
スマホアプリの細かい条件は以下の通り
お使いの端末はドコモのNFC(FeliCa+TypeA/B)対応のおサイフケータイですか?お使いのUIMカードは、TypeA/Bの決済に対応したドコモUIMカード(ピンク色)ですか?iD/NFC対応のクレジットカード(※)をお持ちで、iDアプリに情報を設定されていますか?NTTドコモ(dカード)およびオリエントコーポレーション(2015年11月末現在)iDアプリのバージョンが最新版になっていますか?NFC R/W P2Pをオフに設定していますか?「設定」→「NFC/おサイフケータイ設定」→「NFC R/W P2P」→OFFに設定
こちらもアプリで使用するので、海外でアプリを起動しようとすると高額な通信料がかかるか、もしくは通信できないので起動できませんとなって、アプリ画面を見ることができなくなります。なので海外ではアプリを起動せず、日本でしっかり設定を行っていきましょう。支払に使用する時にスマートフォンが圏外になっていても問題ありません。
オリコカードVISA payWave
こちらのカードは、このカード自体にNFCが搭載されています。なので通信環境などを気にすることなく支払うことができます。そしてこのオリコカードVISA payWaveですが、海外で使用するとポイントが2倍になります。マイルやwaonポイントに交換した場合を見てみます
- 1,000円→1ポイント→3ANAマイル・・・海外だとポイントが2倍になるから6ANAマイル
- 1,000円→1ポイント→5waonポイント・・・10waonポイント
海外の使用だととてもお得です。そして、このカードに搭載されているのはVISA payWaveです。Express Payと違ってほとんどのお店で使用することができるので心強いですよね。このカードの国際ブランドはVISAですが、Mastercard版も存在します、オリコカードではMastercardブランドを搭載しているオリコカードPayPassというクレジットカードを選択すると、マスターカードコンタクトレスという、VISA payWaveのMastercard版を利用することができるようになります。こちらもタッチして使用できるクレジットカードです。海外で使用するとポイント2倍になるなど、オリコカードVISA payWaveと同様となっています。
オリコカードSkywalker Card
オリコカードが発行するSkywalkerカードです。年会費は初年度無料で次年度からは10万円以上のご利用で無料になります。使用していない場合は年会費1,000円+税となっています。
こちらのカードですが、Mastercardのコンタクトレスと、VISAのpayWaveどちらとも選択可能です。そして、なんといってもこのカード、旅行代理店のHISと提携しているカードです。なのでHIS店舗で利用するとポイントがなんと5倍になります。
HISでツアーなどをよく申し込んでいる方は、現金で支払うよりこちらのほうがお得ですね。HISでは新婚旅行なども取り扱っていますが、新婚旅行って結構高額になりがちです。そんな時は現金で支払うよりクレジットカードを使用して支払ったほうがお得です。
もし仮に、50万円の新婚旅行に申し込んだ場合、このカードで支払うとポイントが2500ポイント貯まります。これはHIS商品券12,000円分と交換できます。クレジットカードで支払わない手はありませんね。
海外旅行保険一覧
これらのクレジットカードは海外で使用することを想定して選んだので、海外旅行保険についてもまとめました。こちらがその一覧です。dカードはゴールドのみ海外旅行保険がついています。上下に金額が書かれているところは、上側はそのクレジットカードで旅行代金を支払った場合の補償額、下側はそのクレジットカードを保有しているだけで補償してもらえる金額となっています。
オリコカードには、VISA payWaveとSkywalkerカードの両方とも含みます。dカード一般は保険付いていません。
SPG AMEX | 三井住友クラシックA | dカードゴールド | オリコカード | |||||
カード会員 | カード会員の 家族 | カード会員 | カード会員の 家族 | カード会員 | カード会員の 家族 | カード会員 | カード会員の 家族 | |
傷害死亡 後遺障害 保険金 | 5,000万 | 1,000万 | 2,000万 300万 | なし | 1億 5,000万 | 1,000万 | 2,000万 | なし |
傷害治療費用 保険金 | 300万 200万 | 200万 | 100万 | なし | 300万 | 50万 | 200万 | なし |
疾病治療費用 保険金 | 300万 200万 | 200万 | 100万 | なし | 300万 | 50万 | 200万 | なし |
賠償責任 保険金 | 4,000万 | 4,000万 | 2,500万 | なし | 5,000万 | 1,000万 | 20万 | なし |
携行品損害 保険金 | 50万 | 50万 | 20万 | なし | 50万 | 15万 | 2,000万 | なし |
救護者費用 保険金 | 400万 300万 | 300万 | 150万 | なし | 500万 | 50万 | 200万 | なし |
やはり、SPGアメックスやdカードゴールドは年会費がかかるだけあって補償内容が手厚いですね。年会費が無料のカードでも保険がついているカードを選んでいます。無料のクレジットカードでこれだけの保証がついているカードはなかなかありません。
お得にクレジットカードを申し込む方法
皆さんは入会したいクレジットカードがあった場合、どのように申し込みますか?公式サイトにアクセスして申し込むのでしょうか?実はもっとお得な申し込み方法があるんです。その方法はこちらの記事の中央付近にまとめたのでぜひご覧ください。
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